私たちの「答え」が決まるまで。なぜ「希少糖」と「てんさい糖」をブレンドしたのか？理想の味を求めた最後の旅路。
こんにちは。「あんこの革新」です。 秋も深まり、温かいお茶と、心の底から美味しいと感じる甘いものが、一層恋しくなる季節となりました。
私たちのあんこが、もうすぐ皆様の元へ届きます（※あるいは、届き始めた頃かもしれません）。その旅立ちに向けて、私たちの工房では、文字通り最後の一瞬まで、理想の味わいを追求する試作と議論が重ねられていました。
このブログではこれまで、私たちの「革新」の核として、「希少糖（レアシュガー）」という素晴らしい素材についてお話ししてきました。そのすっきりとした上品な甘さ、そして健康への配慮。それは間違いなく、私たちのあんこが目指す未来そのものです。
しかし、開発が最終局面を迎えた時、私たちは、もう一つの大切な「問い」と向き合うことになりました。 それは、「私たちが本当に愛する“あんこ”とは、ただすっきりしているだけで、良いのだろうか？」という、原点とも言える問いでした。
■希少糖だけでは、たどり着けなかった「あと一口」の深み
希少糖100%で仕上げた試作品。それは、驚くほどキレが良く、小豆の繊細な香りを際立たせる、素晴らしいものでした。 しかし、私たちは首を傾げました。 「美味しい。けれど、何かが足りない…」
私たちが幼い頃から親しみ、心が疲れた時に無性に食べたくなる「あんこ」。 その魅力の核には、ただ甘いだけでなく、食べた瞬間に心が「ほっ」と解けるような、まろやかな「コク」と、優しい「味の奥行き」があるはずです。 希少糖が持つ「キレの良さ」だけでは、私たちが目指す、あの心の奥深くまで染み渡るような「あんこ」の理想像に、あと一歩、たどり着けなかったのです。
この「あと一歩」を妥協して、世に出すわけにはいかない。 私たちの、理想の味を追い求める、最後の旅が再び始まりました。
■灯台下暗し。答えは、私たちが大切にしてきた「てんさい糖」にあった
様々な砂糖、様々な素材とのブレンドを試す中で、私たちは、ある“旧友”と再会します。 それは、私たちがリニューアル前からずっと大切に使ってきた、北海道の大地が育んだ「てんさい糖」でした。
これまで、私たちは「希少糖へ切り替える」ことばかりを考えていました。 しかし、改めててんさい糖と向き合った時、その偉大さに気づかされたのです。
てんさい糖が持つ、天然のミネラル分を含んだ、こっくりとまろやかな甘さ。それは、希少糖が持つシャープな甘さとは対極にある、優しく、丸く、すべてを包み込むような「コク」そのものでした。
その瞬間、バラバラだったパズルのピースが、カチッと音を立ててはまった気がしました。 「そうだ。どちらか一つを選ぶ必要はないじゃないか」と。
■足し算の「革新」へ。黄金比のブレンドが生んだ、唯一無二のあんこ
私たちの「革新」は、何かを捨てること（引き算）ではありませんでした。 それぞれの素材が持つ最高の個性を引き出し、組み合わせることで、今までにない価値を創造すること（足し算）だったのです。
希少糖がもたらす、キレの良い上品な甘さと、食後の血糖値上昇を穏やかにする機能性。 てんさい糖がもたらす、ミネラル豊かで奥深い、まろやかなコク。
この二つの素晴らしい個性を、どちらも犠牲にすることなく両立させるため、私たちは「希少糖10に対して、てんさい糖4」という（※比率は一例です）、あんこの風味が最も豊かになる、究極の「黄金比率」を見つけ出しました。
そうして完成したのが、今、皆様にお届けする「あんこの革新」です。 それは、希少糖100%でもなく、てんさい糖100%でもない、両者の長所だけが奇跡的に融合した、「ハイブリッドあんこ」とも呼ぶべき、新しい味わい。
すっきりしているのに、後から豊かなコクが追いかけてくる。 ヘルシーなのに、心が深く満たされる。
機能性だけを追い求めるのではなく、日本人が千年以上愛してきた「あんこ」という食べ物としての、本質的な「美味しさ」から、私たちは一歩も逃げませんでした。 この「黄金比のあんこ」こそが、試行錯誤の果てに私たちがたどり着いた、胸を張ってお届けできる、ただ一つの「答え」です。
■妥協なき「美味しさ」を、あなたの食卓へ
私たちのあんこが、もうすぐあなたの元へ届きます。 ぜひ、その一口で、私たちがこだわり抜いた「キレ」と「コク」の、美しいハーモニーを感じてみてください。 それが、私たちの「革新」の、本当の姿です。
▶私たちの「答え」を、ぜひご賞味ください。「あんこの革新」公式サイト https://85anko.com/